貧乏なら、歩け。

 何か節約するときは、所要時間を含めたコストを考える必要があると思う。あまり時間がかかっては、高いお金を払ったのと同じことになってしまう。
 バスや電車を使わずに歩くというのは、時間の節約にはならないが、運動になる。たとえば、バスで180円10分のところを25分かけて歩くと、
 「25分の運動=歩く」と、「15分の節約と180円の支出=バスに乗る」を天秤にかけることになる。
 ひどい風雨、酷暑などの場合は、当然「15分の節約と180円の支出=バスに乗る」を選択するのが賢明である。体力が弱っているときもまたしかりである。急いでいて、タクシーを使うほどでないときに、バスを選択するのは当然である。バスが行ったばかりで、次のバスを待つことになったとしても、歩いて25分のところに着くのは、バスの方が早いか、せいぜい同時である。バス停から目的地まで走る体力を温存するためにバスに乗るというわけである。

 しかし、体力と時間に余裕があり、歩くのに不向きな天気でない場合や、バスが行ってしまったばかりで、あと15分は待つことが予想される場合は、ひたすら歩く。イベントなどのための渋滞がわかっているときも、ひたすら歩く。
 近所の奥様のように、スポーツジムに通ったりする生活の余裕がない私としては、健康のため運動不足を解消する必要があるのである。
 体力作りをしながらバス代を節約できる。