省エネの夏

 電気代恐怖の夏である。
 ひとりで家にいるときは、エアコンなど使いたくないので、市販されている高分子吸収ポリマーの入った、水に漬けて首に巻く布を首に巻いている。首を持続的に穏やかに気化熱で冷やす道具である。これがなかなか涼しい。
 子供のころ、夏に学校から帰るときに、タオルハンカチを水で絞って首や手足を拭いて涼みながら帰った、その原理だ。
 エアコンなど不要ではないか。これ、もっと普及すべきである。原発反対エコバッグよりも、原発反対首巻きの方が効果的である。エコバッグでは、わずかのポリエチレンの節約にしかならないが、含水ポリマー首巻きは、今朝の我が家のエアコン代を軽く3時間分節約してくれている。しかも、首だけから冷えていくので、頭は冴え、手足は冷えずに快適である。
 願わくは、もっとファッショナブルなものを販売して欲しい。赤いのなど、まるで共産圏の小学生のようである。エルメス、ルイヴィトン、シャネルだとか、ハンティング・ワールドだとかが売りに出せばいいのに? 富裕層は原発廃止に賛成しないというわけでもあるまい。
 というか、自分でセリーヌの貰いもんハンカチ(大判で、役に立つ)の内側とかに仕込めばいいだけかな?