HERO http://www.hero-movie.net/index.htmlを友人のおごりで観に行く。
派手な宣伝、豪華なキャスト、おしゃれな洋館を使った地検と裁判所。
軽く見つけたツッコミ所としては……
1) 検事の部屋にあんなに私物を置いていいのか？
仕事中にテレビショッピングしてるし。
2)取調べ中、事務官しゃべり過ぎ。
証人として地検に呼ばれたことがある知り合いが言っていたが、事務官またの名をワープロ兄さん（姉さんもおぢさんもおばさんもいらっしゃるのだろうが）は、ひたすら黙して機関銃のごとくキーボードを叩くのだそうだ。
3) いちばん問題なのは、都会の地検が、総員でひとつの事件の捜査に出られるほど暇なのかということ。
というのは福岡地検で検事ひとり50件進行中の事件を持ってると聞いたことがあるのだ。次から次へと被疑者がやってきて、公判も日替わりというのが現実なのではないか。久利生検事（キムタク）は他の担当事件はないのでしょうか。この映画を見て全国の検察官は思うに違いない。事件いっこにこれだけ時間と手間がかけられりゃ冤罪なんて起きないよ、と。
4) 6年で１人（キムタク）しか入れ替わりのない地検があるのか。結構入れ替わりがあると聞いたが。
5)細かい点だけど、山口地裁で判決のおりた滝田さん（中井貴一）は一体全体どこの医療刑務所に入院しているのか。
八王子ならなぜ山口地検の検事（綾瀬はるか）がたびたび見舞うのか。北九州ならなぜ忙しい久利生検事がたびたび見舞うのか。大阪ならなぜ山口と東京からたびたび見舞うのか。
というわけで、こういう検察はありえん!と断言。
♪でもそんなの関係ねぇ♪でもそんなの関係ねぇ♪ 細かいことを気にしなければ、すごく楽しい安心して観られる映画でした。
ただ、裁判員なり検察審査会なりに選ばれた人は、この映画だけを見てた場合、がっかりするんじゃないかな。児玉清いないし。
だよね。検察のみなさん。および公安のみなさん。
