恢復する私のシステム

 世帯平均所得563万円http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070530-00000125-jij-pol って、これだけあれば楽勝でしょう。ローンの返済もできるし、たぶん貯金もできるでしょう。半数強の人が生活苦を感じているらしいが、たぶんほとんどは大したこたないよ。もちろん私たち一家は、はるかこれ未満で生活している。

 人間の生命活動は乱暴な言い方をしてしまえば、所詮、化学+未解明の何かだと思っている。未解明の何かはともかくとして、化学でなんとかなる部分はなんとかしようと思う。自力でなんとかしようとする自己修復力こそが人間だと思っている。
 収入に比例して上等の化学反応が得られるわけでもないだろうから、幸不幸の総和が貧乏な個人とそうでない個人とそう変わらないというのもなんとなくうなづけるが、貧困が生命の危機を招くような事態となれば、間違いなく貧困による不幸ということなのである。

 気分がすぐれないときは、化学イコール栄養。デパートの広告に載るバカ高い菓子や惣菜や、新聞代を支払うときに貰う冊子に広告してある高価な健康食品が買えない私としては、今日は、近所のスーパーでフルーツグラノーラを買ってきた。加工して焼いたオーツ麦に甘味をつけてドライフルーツ・ナッツ類を混ぜて売っているもので、牛乳をかけていただく。食べるとてきめん、気分がよくなる。ビタミン、ミネラル類その他、栄養的に足りてなかった分が埋まったせいだと思う。
 貧乏主婦の食生活としてはお値段高めの食材であるが、それでもケーキ屋のケーキ、いや、スーパーで売ってる粗悪なクリームを使ったデザートよりもずっと安い。
 気分が良くなり、落ち込みから回復することは、仕事ができるということで、仕事をすることは、いかなる仕事であれ、貧困からの脱出をはかることにほかならない。

 こんなときは何を食べたらいいだろうと思って行動できることこそが生き物としての人間の自己修復力である。そういうとき適切な判断ができないでいると、ただ糖分や脂肪分の多いだけのものとか、酒、タバコ、薬物などに依存し、悪循環に陥ってしまうのだ。依存の悪循環に入り込むことは、貧乏な私にとっては則ち、生命の危機を招くわけである。

 そういうわけで、いまんとこ私のシステムはうまく働いているようである。