落ち込み対策。

 掃除をしながら考えた。
 世の中には二種類の人間がいるのかもしれない。
 掃除をストレスにする人と。
 掃除をストレス解消に使う人と。
 掃除嫌いと掃除好きはただそけだけの違いではないかと。

 ちょっとしたことで、気分が半端でなく落ち込んでた。何もする気がなくなった。大した理由ではない。ただ、貧乏な私はウツになるわけにはいかない。心療内科にかかる交通費も含めた費用も時間も今の私には勿体ないのだ。とはいうものの、動く気にならないのに考えだけがぼんやりとめぐっていく。そもそもウツは防げるのか? 心のカゼという例えがあるくらいだから、カゼをひくまいという決意をもって手洗いとうがいと栄養と休息を意識すればカゼをひかずに済むものなら、ユーウツになるまいという決意でウツにならずに済むものなのか? ともかくこの状態が長引くとヤバい。動け、動くんだ、立て、立つんだジョー。
 フテ寝してしまいそうだったのを、そう自分に言い聞かせ、冷蔵庫まで這って行って、ずっと前にもらってたリポビタンDのサンプルを飲んだ。いつもはリポD飲んだからといって元気が出るわけじゃないけど。続いて前々回に書いた↓ナカヤマ式風発泡スチロール指圧をして、なんとなく肩凝りがとれて起き上がる気になると、なんだか急に汚れた部屋が気になってきて、それで、片付けと掃除をはじめた。
 バタバタと数時間の作業。

 半日掃除しても、やっぱり要領が良くないので、いつでもお客さんが呼べるわ状態にはならなかったけど、そこそこスッキリして、まあまあキレイになった。 かなりものを捨てたし。
 掃除は結構ストレス解消になるかなと思った。落ち込みが軽くなってきたのだ。
 掃除が幸運や金運などの「運」といったものを呼び込むなんてオカルトは信じない。ただ、探し物の時間が少なくなるから、それはそれで幸せや節約につながる効果はある。
 でも腰が重い。そういう人が多いから掃除本が売れるのだ。

 幸運や金運を呼び込むための掃除じゃなくって、ストレス解消の道具としての掃除。そう思えば掃除も辛くはないなと。