貧乏主婦のブティック(?)めぐり

 友人の車でブティックめぐり。といっても、実は、郊外アウトレットとリサイクルショップと質流れショップのはしごといった、つましいものである。友人は節約主婦であるが、貧乏主婦ではない。つまり、私ほど節約を強いられてはいない人である。
 アウトレット。海辺の、大きな観覧車がシンボルのところである。潮の香りに心晴れ晴れ、気分転換になるロケーションである。友人はブランドを見ているが、私はあくまで安いもの探しである。といってもあまり欲しいものもないので、のんびりと品物を眺める。
 無印良品でパウダーファンデレフィル200円と白い縦型プラスチックのコンパクトケース300円は即ゲット。コンパクトが緑色だったら○リニークだわ。あと文具を少し。百均あるいはユニクロ(の安売ワゴン)よりもおしゃれで安い品物、というのが選択基準である。
 クッキーの材料キットがなぜか53円なので買う。バターをまぜて焼くだけ。
  質流れショップで、いろいろな中古バッグの値段を見る。たまには他人の持つバッグの値段を知るのもよいでしょう。知ってもしょうがないけど ね。エルメスなど当然とても高いわけなんだけど、小さな布の弁当袋のようなトートバッグがなぜ何万円もするのかいまだに理解できないでいる。せいぜい500円とか980円くらいのものじゃないのかしら?と思うのだけど。なぜだ。謎だ。
 まあ、私が持って歩いた場合、百円均一で入手した品としか人は思わないでしょうけどね。

 リサイクルショップは値段の付け方がまちまちなので、店の性質を知った上で行った方が良さそうだ。友人の探していたバッグはないようだった。
 とても役に立ちそうなバッグがあった。大きさも色も素材もちょうどいいし、何千円かで買える。今は、買えないではないけれども、と思いながら(次のヤマ場を無事に越すことができたら買うことにするわ)と思って棚に戻す。
 ともかく、とても楽しかった。人の買い物に付き合うのもいいものだ。

「次のヤマ場」、それはこの夏にやってくる支払いの時期。それさえうまくやり過ごせば………。