当選の場合……

 夏休み対策にいろいろハガキを書くようになったのは、貧乏が本格化?したこの2〜3年のことだ。
 去年の場合は観劇会2つに試写会ひとつだったかな。おととしは工場見学バスツアーと野球チケットが当たった。
 野球チケットは、チケット屋に売った。実は私はスポーツ観戦はあまり好きではない。屋根つき球場とはいえ、真夏のデーゲームは暑い。売って正解、当日子供が高熱を出して、どちらにせよ行けなかった。
 工場見学日帰りバスツアーは、食事・おみやげつきだった。小学生もいろいろとお勉強ができ、とても有り難かった。
 しかも、食事というのが弁当ではなく、ビール工場に附属しているきれいなレストランでの食事で、食べきれないほどのジンギスカン鍋に、ビール工場ってことでビールやソフトドリンクが飲み放題だった。超ラッキー!! とはいうものの、私は酒に弱いので、外ではほとんど飲まない。だから、酒代込みの飲み会などでは昔から、ひどく不公平な気分になっていたし、この食事の間も、他人持ちとはいえ、何だか損している気分になったものだ。
 ところが、午後のコースに入って、親子ひと組が途中リタイアした。どうやらお母さんがビールを飲み過ぎて酔いつぶれてしまったらしかった。そのときは、本当に飲まなくて良かったと思った。
このお母さんは貧乏には見えなかった。たぶん疲れてるかストレスがたまってたかその両方だったのだろう。しかし私が自戒しないといけないのは、ビンボーゆえのタダ酒・タダ飯の飲み過ぎ、食べ過ぎである。