医者には行かない、あまり行けない。

 乳酸菌製剤のおかげで、手荒れがなくなり、なんとなく健康が改善した、ような気がする。冬場、人混みに出た翌朝、喉が痛い、なんて経験もしない。
「私は風邪にはかからないって決めるのよ」
 何年か前に近所の奥様が言っていた。
 決めることで、いろんな細かいとこに気をつけるようになるから、それで結構風邪にはかからないものよ、と。フーン。

 医療費負担に逡巡して、調子が悪くても簡単に受診しない貧乏主婦である。先日からじんましんが体に出ている。これは乳酸菌製剤が効かないのだろうか。
 まあ、外から見えて目立つところに出てるわけではないし、耐えられないほどには痒くはない。面積も、当初出た範囲から広がるわけではないが、家にある塗り薬では引っ込まない。
 何十年ぶりだろうか。安い酒を飲むと出るじんましんはすぐ引っ込む。それを除いては、久しぶりである。
 原因はよくわからない。虫さされくらいしか思い当たらない。
 そういうときは、とりあえず、ベジタリアンになる。乳製品も排除する、レベルの高いベジタリアンである。つまり動物タンパクを一切食べないで何日か過ごすと良くなるのである。
 アレルゲンは不明であるが、いったんじんましんが消えたら、何年も、普通に過ごせるのである。たぶん体調が悪いときにだけ過敏になる物質があるのだろう。

 動物タンパクを摂らないということは、タンパク源は、納豆と豆腐で、あとは、昆布椎茸だしと塩と醤油味で野菜やごはんやうどんやそうめんを食べるということである。
 そんなときにバイトに出たりすると、あまり外で食べられるものがない。パンはだめ、ファストフード不可。うどん類のかつおぶし、さばぶし不可。カロリーメイトだめ。せいぜい果物と、梅や昆布のおにぎりくらいのものだ。
 家でだって、大概のお菓子は食べられない。
 
 ということは、痩せるのである。実際、ここ5日で3キロ減量した。
 ジンマシンダイエットである。あまり他人に自慢できない。