冷やしうどんな日々

 この夏も貧乏の中で生きていくわたくしなのである。
 バーゲンが始まっているらしいが
「もう何年もバーゲンでしか買い物をしていないわ」
 と、おっしゃる奥様、
「もう何年も、バーゲンにさえ行っていないわ」
 という状況もあるんですのよ。
 何年も着ている服ばかりで、新しく買うときは、ほとんどが古着。
 それでも、どの服もすごく気に入っていて、着てて気分がいいから、まあいいか、と。

 ソーメンの話に続き、夏休みに向かっての節約料理について書く。

 ゆで時間の関係で、私は乾麺のうどんは原則つくらない(いただきものの場合は別)のだが、うどん玉については買うこともある。多くの場合賞味期限間近の半額シールつきである、そうすれれば、ひと玉20円代。格安の炭水化物である。
 さて、このうどん玉だが、ハサミで袋の口を切って、電子レンジで1玉あたり二分。それを冷水で洗えば、冷やしうどんとして食べられる。実に省エネ、手間なしである。
 冷凍うどんの袋に、戻し方として、電子レンジにという方法が書いてあり、冷凍うどんで使えるのなら、生うどん玉でも大丈夫じゃないのか?と思ったら、大成功。以来、そうしている。
 食べ方だが、ぶっかけうどんと呼ばれる方法で食べることが多い。大根おろしと、冷たいうどんつゆ、揚げ玉があれば、あとはお好きに。ちくわスライス、ネギにトマト、卵焼き。
 と、いうことは?と思って試してみて大丈夫だったのが、中華生麺。チャンポン玉でも焼きそば玉でも、電子レンジで2分のあと水洗いすれば、キュウリやハムやトマトやゆで鳥をのせて、冷やし中華がすぐできる。ツユは、麺ツユに砂糖と酢を同量ずつ加えて味をみていけば、簡単にできる。ちょっとゴマ油を落とせば実に美味。
 ともかく、栄養バランスの良い食事を安く簡単にどう作るか。それこそが貧乏主婦の本領発揮なところである。