貧乏主婦の手作りデザート、その1。

 正月、福岡に戻ってからは、何回か黒豆入りケーキを作った。
 黒豆入りケーキといっても、マルキョウで以前特売で買ったホットケーキミックスに、おせち黒豆を混ぜて炊飯器で焼くだけ。フライパンで焼いてもいいけど、ホットケーキって意外に時間がかかる。タネを敷く前に一旦暖めたフライパンを冷やさないと美しく焼けないのが面倒だ。マフィン型に入れてオーブンで焼くのは、さらに面倒だ。
 時間がかかりすぎることは、<font size=5>お金がたくさんかかったこと</font>と同じことだ。
 「サザエさん」で、磯野家のおやつは、多くの場合市販のいちごショートケーキかホットケーキである。サザエはよく台所でホットケーキを焼いている。
 ホットケーキを三人の子供たちに焼くためには、30分くらいはフライパンの前でつきっきりでなくてはならない。磯野家はじつに生活に余裕がある家庭だなあといつも思う。
 だから私は、粉を溶くまでの手間は同じだけど、スイッチを入れたら放っておける電気釜を使うことが多い。ホットケーキを焼くこと自体が<font size=5>癒し</font>になりそうな気分のときはそのかぎりにあらず。
 黒豆ケーキは驚きのおいしさ。実家もしくは義実家から貰ったおせち黒豆が、毎年冷蔵庫で不良債権化しているという奥様、実におすすめでございます。ヘルシーおやつができると同時に冷蔵庫はスッキリ。