「ウコンの力」

桃井かおりの「ウコンの力
つまり前の晩にどんなに酒席で盛り上がっても、翌日はピシっと仕事してる男女がカッコいい
という意味の健康食品の宣伝なんだろうけど。
まあ、「ウコンの力」に頼らないといけないなんて、まだまだだな、と思う。

 私は酒に弱く、今はほとんど飲まない。若い頃は多少は飲んでたってこと。すぐ赤くなるので、酒に向いた体質ではない。ただ、飲んだ酒、つまり口から入った酒は、責任をもって消化・代謝するという責任感の強い内臓を持っていて、二日酔いとか、吐くとかはまったく経験がないという、まったくもって貧乏に向いた体なのだけど。

 若い頃、最初に勤めていた薄給の会社http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=512033&log=20060531 では、飲み会の翌日、私がいた事務部門の男性が遅刻するのは結構当たり前だった。(何なんだよこいつら?)と思っていた。
 薄給だから遅刻してもいいのか? 遅刻してもいいと思っているから薄給なのか?

 その後、私は転職して、暗い階段の事務所と別れ、エレベーターに乗ってガラス張りのオフィスに行くことになった。キツい仕事で年収は倍になった。まあそれでも鬱々とした気分からは逃れられず、通帳の残高だけを楽しみに生きる小娘だった。
 転職先の会社でも、飲み会はあった。それがもうストレスからか全員大騒ぎで、それでも、たとえ朝の3時過ぎまで飲んでいても、翌朝9時には、全員ピシっとした恰好でオフィスに揃った。遅刻は電車の遅れや、雪による路面凍結以外ありえんという世界だった。

 最初に勤めていた会社はまだ存続している。相変わらず儲からない業種を細々と続けている。やめたのは、若くなくなっても雇って貰えると確信したからである。

 転職して思ったのは、前の会社の総務・経理部門、9人いたが、あれは、3人でできる仕事で、休みなどの予備を入れても4人で十分であるということ。うすうす感じてはいたことだが、別のもっと忙しい仕事をはじめてから、しみじみと思った。もっとも、人員が半分になったとて、給料を倍にしてくれるわけでもないだろうけど。