ガソリン

 バスと鉄道の最も安い乗り継ぎを使って 福岡に帰ってきた。
 福岡に帰るのに、途中小倉で降りれば、少し遊べる。急いで帰るよりも子供を途中で遊ばせた方が、別の日に遠出することを考えたらはるかに安上がりである。それに、小倉〜福岡間は、大都市間ということで、他のルートよりもはるかに割安なのである。
 小倉〜福岡間は、急いでいれば当然鉄道、チケット屋で「4枚きっぷ」のバラ売り1190円(在来線正規普通運賃より安い)を買って特急に乗るが、そうでない場合は、迷わず高速バスだ。料金は千円ポッキリだし、後部座席に乗れば、乗り降りする人のことを気にせずに爆睡でき、疲労回復して天神郵便局前のバス停で降りるときにはスッキリシャッキリだし、バスカードも使えて家への乗り継ぎ割引きも効く。

 高速道路SAのガソリンスタンドのガソリンが安いということで、いつもに増して長蛇の列ができていたとのニュース。システム上、今月は、安いのだそうだ。
 安いといっても、せいぜいリッター5円か7円かそこらではないのか。50リットル入れたとして350円くらいの節約である。それはいいが、そのために10分以上並ぶことになれば、その間車は猛暑の中エアコン効かせてアイドリングさせてるわけだから、ガソリンを浪費してるわけだし、早く目的地に着くための高速道路で高い高速料金を払って時間をロスしてるわけだ。
 並ばずに給油できるのならもちろんおトクだが、並んでまで給油するとしたらあまり意味がない。節約気分の自己満足に過ぎない。真の節約とは言えぬ。
 下界の普通のガソリンスタンドだったら、待ち時間がない店でガソリン入れてもらってる間に運転者はトイレにも行けるし、なんだったらコーヒーだってサービスのがタダで飲めたりする。
 貧乏人の私だが、それでも
「時間がかかりすぎたら高かったのといっしょ」
「疲れすぎたら高かったのといっしょ」
 という行動基準はある。

 でも、この夏に関しては、車に乗らないこと、それが一番。