ホテルのランチバイキング

 グリルにはコックさんがいて、目の前で、お肉を焼いてくれるし、安いバイキングによくある、いかにも業務スーパー仕入れた冷凍食品を揚げただけなのが一目瞭然、という料理は見当たらず、鯵は揚げて絶妙な酸味のエスカベジュにしてあったし、太刀魚は軽くカレーの香りをつけたムニエルにしてあったし、グラタンもカレーもある。焼きたてのピッツアは何種類もあるし、サラダバーもドリンクバーも、もちろん充実しているし、デザートも、ミニサイズのケーキが何種類もある(キャー)し、ブリン、ゼリー、ババロア、それからチョコレートファウンテン(キャー)もあるし、アイスクリームも、バニラ、チョコ、いちご、抹茶、それに桃のシャーベット(キャー)もあるし、ソフトクリーム(キャー)もある。もちろんコーンフレークもあるし、フルーツもあるから、デザートとして好きな分量のパフェを作ることもできるというわけ。平日1600円、土日1800円としても、かなりお得感のあるランチバイキングなんだけど、でも貧乏だから行かない、行けない。
 それが、この夏から、ここに何度も書いたことがある「福岡体験バスチケット」(福岡都市圏バス1日乗車券+体験チケット2枚で2570円、バス乗車券と体験チケットの利用日は同じである必要はない)のチケットひとり1枚で利用できるのだ。
 体験チケットの利用場所は改訂される。今回の改訂で、博多駅前のホテルで利用できるようになった、それがこのレストランなのである。
 2570円で、2人が1600〜1800円のランチバイキングを食べて、さらに手元には、結構広い福岡都市圏乗り放題のバスチケットが残るのである。
 何度も書くが、この商品のバスチケットは、単独での販売のないチケットだが、値千金である。東は宗像の赤間営業所、西は元岡の九州大学、南は二日市、甘木を経て原鶴、杷木までの路線バスに乗れる。
 西鉄は、この6月に「福岡市内+太宰府ライナーバス旅人」という新商品を1500円で売りに出しているが、そのバスきっぷの範囲を完全にカバーしてあまりある有効範囲なのである。
 ということは、たとえぱ「福岡市内+太宰府ライナーバス旅人」を買ったつもりで、体験バスチケットを買うと、
 2570円−1500円(きっぷ代)=1070円(体験チケット2枚)
 で、2人が上記ランチバイキングを利用できるという計算になるのではないか。ひとり535円!! ジョイフルの日替わりランチにドリンクバーをつけた税込み価格よりも安い値段で、上に書いたホテルのランチバイキングが楽しめるのである。
 まてよ、2人で2570円ってのは、バスを利用しなくてもひとり1285円でランチが食べられるということじゃないの?
 バスを利用すれば利用するほどお得になる。私は交通費の出る不定期平日バイトでこの商品のバスチケットを使う。福岡市内から宗像あたりに出れば、すぐ2000円超えするから、下手すると、もっと安く2人分のランチが食べられる計算になる。
 
 正確には、通常1600〜1800円のバイキングは120分なのだが、体験チケットだと利用可能時間は90分になる。でも、パイキングは、料理が出てくるまで待つ時間がないのだから、90分もあれば十分である。