消費の都

 ボーナスも出ないうちから、町は買い物の人であふれている。
 いっぽう私はといえば、収入を増やして借金を減らさないと生活はいつまでも苦しいままだ。金利負担をもっと減らす方法を考えなければと、思っている。  が、仮に生活がラクになったとて、新品のパラソルやサンダルやブランドバッグで着飾りたいわけではない。 
 欲しいのは、病気をしても即時に詰んだりしない程度の蓄えである。
 それが得られたとして、新品のパラソルが欲しくなるわけでもないと思う。