キッチョる。

大金を払ってるお客に、食べ残しの使い回しを出すのは論外であるが、家庭内においては、貧乏ならずとも使い回しは当然である。冷蔵庫や冷凍庫のスペースは限られているし、暑い季節ともなれば、細菌の増殖スピードとの闘いである。いかにしてゴミを出さずに食べ切るか。

 パスタやポテトサラダが残れば、卵でとじてオムレツにするのは当然。
 野菜スープが残ればカレーを煮るときに使ったり、量が多ければ、クリームシチューの素を入れて別メニューになる。
 意外だったのは、カレー材料を煮るときに残った豚汁を入れたのがすごくおいしかったことだ。ミソが隠し味となるのか。

 今後こういった使い回しのことを「キッチョる」ということにする。
 家庭内でキッチョるのは主婦として当然であるが、高いお金をとってキッチョる料亭は批判されて当然である。