サラ金問題(E)ドミノ

 銀行の公的資金返済http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060928-00000003-fsi-bus_allまぢかというが、その原資となったのは、すくなくともその一部は、めぐりめぐってサラ金の利用者が払ってきた高金利なのではないか。サラ金利用者の何割かは銀行で融資が受けられずにhttp://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=512033&log=20060914 サラ金にシフトして高金利の支払いを余儀無くされたわけで。当然貧しくなった。つまり景気回復(?)を押し進めたのは、まさに貧富の差の拡大というわけだ。

 考えてもみるがいい。ゼロ金利政策下のグレーゾーン金利という商売がどんなにボロ儲けできるか。それが続いてきたのだ。

 公的資金返済作業がいよいよ終わりに近い、という今のタイミングで、グレーゾーン金利の撤廃が行われようとしている。
 返還訴訟に負けるからhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060728-00000160-kyodo-bus_all もう高利貸はご用済ってことだ。

 銀行は合法ゾーン金利の消費者ローンをバンバン広告している。サラ金の優良顧客はたぶんそちらに流れ、サラ金は、サラ金窓口の高金利融資があまりできなくなり、銀行窓口の消費者ローンの保証業務を行い、つまり審査部門と回収部門だけが生き残り、産業全体としてはリストラの嵐となるんだろうな。

 ここ数年、銀行でも合併にともなう支店の統廃合などでリストラが行われた。切り捨てられる人も、残り続ける人も大変だと思う。

 景気回復が実感できない人(私を含む)は、それはすなわち、小泉改革のなかで、<b>格差社会の「下」に振り分けられた</b>ということだよ。怒らないでいられるのはどうして? 小泉内閣を支持してた人たちとか、安倍内閣を支持してる7割近くの人たちはみんな景気回復を実感できてるわけ?